神戸青年2002年5・6月号 目次  <<7月号>> << 5月号 >> << 4月号 >> << 3月号 >>

  1. 新時代へ、祈りと知恵と力を再結集
    水野雄二新総主事体制、スタート就任祝福式内外より280人
  2. 2001年度神戸YMCA国際協力募金ご協力を感謝して
  3. 省察
  4. 体験学習をめぐって 〜学校・総合学習とYMCA・キャンプ〜
  5. 奏鳴曲 No.1 「元気出していこう!」
  6. 神戸YMCA高等学院がスタートしました!!
  7. 第19回タイワークキャンプ報告
  8. CROSS CAFE 「アイオナ共同体の新しい賛美歌」
  9. 感謝
  10. 個人消息

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1. 新時代へ、祈りと知恵と力を再結集
  水野雄二新総主事体制、スタート就任祝福式内外より280人

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4月14日、総主事就任祝福式が約280名のご臨席をいただき、神戸YMCA本館にて行われ、水野雄二氏が第9代神戸YMCA総主事に就任、 年間総主事を務めた山口徹氏は退任と同時に神戸YMCA顧問に就任いたしました。

当日は、午後3時30分から1階チャペルにて尾堂拓哉牧師(日本基督教団西神戸教会)の司式による就任祝福式が行われ、今井鎮雄氏(神戸YMCA顧問)による聖書朗読、宮田満雄氏(神戸YMCA理事長)による水野新総主事の任職が行われました。

その後の就任披露茶話会(4階スポーツコート)は、今田稔氏(神戸YMCA副理事長)の司会のもと、砂野耕一氏(神戸YMCA後援会)による乾杯と神戸YMCAベルクワイアーによるハンドベル演奏で始まり、ご来賓の井戸敏三氏(兵庫県知事)、鵜崎功氏(神戸市助役)よりYMCAの多岐にわたる働きが地域社会に大きな役割を果たしていることへの感謝のご挨拶をいただきました。

YMCA関係者では、井口延氏(日本YMCA同盟総主事)からの祝辞、また海外からの来賓であるタイ・チェンマイYMCAのナリニー副総主事、韓国・水原YMCAの黄総主事、台湾・高雄YMCAの曾総主事から記念品が授与され、神戸YMCA役員、職員紹介などを交え歓談の時を持つことができました。
ご出席、ご協力いただきました皆様へ感謝いたしますとともに、水野雄二新総主事はじめ神戸YMCAの新しい歩みの上に、今後とも変わらぬご支援をよろしくお願い申しあげます。

 

2. 2001年度神戸YMCA国際協力募金ご協力を感謝して

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2001年度神戸YMCA国際協力募金が3月末をもって終了、506万円以上ものご浄財をお寄せいただきました。ご協力をいただいた皆さまに、心より感謝申しあげます。

YMCAの国際協力では、平和と人権の視点をもち、次の3つの使命を基本にすえて取り組んできました。

  1. 国際理解・協力・交流
  2. 社会(地域)支援・貢献・奉仕
  3. リーダーシップ養成

また、近年、緊急な災害(天災・人災・戦災)支援も大きな役割のひとつになってきています。
YMCA国際協力募金は、これら目的のために皆さまの「心」を集め、その「心」が相手先に確実に、また目的にかなう形で届くことを、何よりも大切にしています。
なお、2001年度募金使途の詳細なご報告を、次号にて掲載いたします。

 

3. 省察

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ADHD(注意欠陥多動性障害)という言葉が広く知られるようになった

◆特徴的な症状は不注意、多動、衝動性である。人の話を聞かず、忘れ物をし、落ち着きなく、すぐに手が出る。その特徴的な症状のために、叱られ続け、社会に受け入れてもらえないと感じることが多い。自己評価も下がり、無力感を感じる。自身の存在価値に疑いを持つ。自身の存在に対する不安は攻撃性に形を変え、ますます社会から排斥されることになる

◆ADHDと学級崩壊、行為障害(反社会的な行為、攻撃性)との関係が取りざたされた報道もあったが、専門家の多くは、ADHDの本質的問題よりも、間違った関わりの影響が大きいと捉えている

◆子ども達は、受け入れられていると感じるからこそ、社会からの期待に応えようとする。社会の要請に応えて初めて受け入れてやろう、という発想は、今まさに様々なことがらを学びつつある子ども達にとっては、不適切極まりない逆順の発想である

◆子どもの特質を理解し、社会に所属していると感じられる関わりはすべての子どもに大切である。「子ども」を「人」に置き換えてもよい。本当に個が大切に受け入れられる社会が到来することを願う。 (井出 浩)

 

4. 体験学習をめぐって 〜学校・総合学習とYMCA・キャンプ〜

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子どもたちの「生きる力」を育むことを目的に、「総合的な学習の時間(総合学習)」が4月から本格的にスタートしました。ほとんどの小中学校で移行措置的に実施されていますが、現場ではさまざまな課題も多いと聞きます。今号の特集では、「体験学習」を軸に、大きく教育の課題、学校教育における体験学習である「総合学習」について、そして学校教育に対して社会教育団体であるYMCAにおける体験学習ーキャンプの特質や、今求められていることなどについて考えます。

公立中学校で教鞭をとっておられる神戸YMCA会員のAさんへのインタビューをもとにした第1部と、神戸YMCAのキャンプの最前線でディレクターとして活躍中の小澤昌甲さん(西神戸地域活動センター所長)に、YMCAキャンプの実際や最近の思いなどを語ってもらった第2部とで構成しています。

第1部 総合学習とYMCA

知識重視の教育が行き詰まりを見せ始め、グローバル化の波に対応する課題発見・解決型の人材を社会が求め始めたことを受け、中央教育審議会が提案したのが「『ゆとり』の中で『生きる力』をはぐくむ」教育であり、その柱とも言える「総合学習」ですが、理念先行に過ぎて現場には相当なプレッシャーがあるようです。その原因のひとつは、「総合教育」が教科書もカリキュラムもない、教師個々がテーマ・教材選び、内容、進め方など具体的プランを0から組み立てなければならないこと。用意された問いと答えを提示するスタイルの教育に慣れた学校教師にとっては、初めてのことが多いそうで、Aさんはこう話します。「本音としては、あまり乗り気でない先生が多いですねえ」。

乗り気でない理由のもうひとつに、総合学習をとりまく社会一般の気分が必ずしも一定でないこともあげられるでしょう。「ゆとり教育」への急激な方向転換による「学力低下」を危惧する声が教育現場や家庭、また産業界で高まっているのは事実で、それに押されるように、今年1月文部科学省は「やはり基礎学力も大事」というアピールを発信しています。

「親や社会が『総合学習』をどの程度支持してくれるのか。結局『総合学習』に必死に取り組んだ教師がまったく評価されない、という事態も起こりうる、という不安があるんですよね」。

準備や研究は、5年くらい前から始まっていたそうですが、自分にとっての現実問題としてイメージすることが難しかったというAさん。「いよいよせっぱ詰まって、ここ1年で本格的な準備を進めたというのが本当のところで」、さらには、その教育効果については実際に始まってみないと何とも言えない、とも。
「子どもたちには申し訳ないけれど、最初の1年は、『模索』の1年になると思う」。

ただし、現場レベルではこれをまったく後ろ向きにしかとらえていないか、というと、そうでもないようです。「先生方、みんな思ったほど硬直はしていなくて、けっこう臨機応変に取り組もうという姿勢はあります。これまでもあった修学旅行とか、朝礼などを、総合学習に組み込んで生徒からの動きを引き出そうとしてますし、いよいよ自分のやりたかったことが堂々と出来る、と意欲満々の先生もいますよ」。

しかしながら最大の課題は、「子どもを評価しなければならないこと」だとAさんは言います。「つまり計画段階できちんと見通しを立て、評価基準を持って臨むことが必要です。以前は先生もいっしょに体験していっしょに失敗すればよい、教えなくてよい、という主張がわりと勢力を持っていたんですけど、やはり『学校』という枠組みは、一定の尺度による『評価』がないと成立しないと、私も思うんですね」。

そしてYMCAがキャンプなどで長年取り組んできたのは、「ある意味で総合学習そのもの」とAさんは語ります。「まさに体験学習ですから。でも学校とはまったく異質な空間。学校では評価基準が、つまり先生が、静止しているんです。静止していないと評価出来ませんから。それはプロとして当然だと思う。子どもと一緒くたになって失敗したり体験したり、揺れ動いてはダメだと」。

「でも、YMCAでは子どもと一緒に揺れ動くことの出来るユースリーダー(学生)という存在がある。ディレクターはプロでなくてはいけませんが、リーダーというアマチュアがいることが、実はYMCAという場における『総合学習』ないしは『体験学習』の鍵ではないでしょうか」。

「総合的な学習の時間」とは

  • 新指導要領の柱
    「『ゆとり』の中で『生きる力』をはぐくむ」ことを21世紀の教育の目的にするという、96年の中央教育審議会(中教審)答申の中で提案された。2002年から実施される新学習指導要領の最大の柱。
  • 子どもの多様な興味・関心にどう対応?
    定められたカリキュラムも、教科書もない。「地域や学校、児童の実態に応じた学習」「児童の興味・関心に基づく学習」などを行う。
  • 内容の善し悪しは先生次第?
    指導要領中に挙げられた例は「国際理解」「情報」「環境」「福祉・健康」。これ以外のテーマも認められ、具体的な内容は各校、各教師に委ねられる。
  • 「生きる力」は身につく?
    目的は、「自ら課題を見付け、自ら考え、主体的に判断し、問題を解決する能力を育てること」「問題解決や探求活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにすること。」
  • 基礎学力は大丈夫?
    小学校は3年から年間105〜110時間(1週当たり約3時間)、中学校は70〜130時間。一方で、学校週5日制と総合学習のため、教科学習は削減され、内容も約3割減る。

第2部 YMCAの体験学習

「今から何するの?」「今日は何するの?」「今何時?」キャンプに序盤、子どもたちとYMCAユースリーダーとの間で頻繁に交わされる会話です。

そもそもキャンプは、子どもたちにとっては、「精神的に自由な空間と時間と仲間」が与えられる自然の中での「生活劇場」のようなものではないかと思います。見知らぬ者同士が出会い、自然の中で生き物に出会い、遊びの中で仲間の気持ちに出会い、そして自分に出会う経験が「キャンプ」という一言の中には含まれています。体験学習であるキャンプの主役はもちろん、子どもたちです。ユースリーダーや保護者もその意味合いにおいては脇役です。つまり、その興味や関心は子どもそのものの内にあるものからのスタートです。子どもたちの意志や意欲、興味を大切にしなければなりませんし、すべてが与えられることに慣れている生活やフレームの決まった日常生活からの脱皮、すなわちキャンプ生活へのシフトはなかなか時間のかかることでもあります。

「うあ!蜘蛛がおる。」「蚊がおる」自然の中での出会いは、子どもたちは自分たちで得てきた知識と経験で行動や表現の判断をしていきます。すごいものです。体験により、感じたこと、思ったこと、発見したこと、それはある子どもにとっては、風であり、木の形であり、父であり、母であり、水でありそれが心地よいものであったり、不快なものであったりします。又それは日を追う毎に子どもたちの見方も変化していきます。そして、自らが思ったことをなぜかと考えたり、話をしていくうちに次の光(興味や関心)が見えてきます。「探求する心」とでもいいましょうか?そこではじめて、次にやってみようという気持ちにもつながることになるのです。

キャンプとひと口に言いましても、その期間、対象年齢によってねらうことは異なります。長期で行われるキャンプでは、グループワークという手法の中でおこる子どもや指導者、そして自然との相互作用により、子どもたちの学習の深まりをさらに強めてくれる働きも持ちます。また、短期間キャンプというのは、親から離れ、非日常的な経験への第一歩の体験であろうと思います。キャンプ劇場生活の序章とも言えます。

キャンプに起こる流れは、大別すると2つあります。ひとつは「キャンプ生活の流れ」です。朝起きて、体操をしたり、海で遊んだり、食事をしたり、カヌーに乗ったりなどの遊び。もうひとつは、子どもたち、ユースリーダー、自然など環境全てとの間に起こる、「心」の動きです。遊びの中で起こる、感情の気づきや自然の気づきの流れが、子どもたちの中で、そしてユースリーダーという青年たちの中で起こるのです。

様々な子どもたちがキャンプに来るのは、来るのではなく、むしろ自然に帰っていくことでもあるなと最近感じています。キャンプは、自然のおもむくままに、天候のままに、自分の気持ちのまま、まさしく、人のつながり、自然のつながり、そして自分とのつながりを見つけていく宝庫ではないかと考えます。豊かな時代の子どもたちに、豊かな自然と、豊かな経験と熱意に満ちた人々とが与えられたときに生まれてくるものこそ、青少年の体験の中で必要な財産になるものと思います。 (西神戸地域活動センター 小澤昌甲)

 

5.  奏鳴曲 No.1 「元気出していこう!」

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新しい年度がスタートしています。今年度は特に年間聖句に示された「力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ。」(コリントU12:9)という言葉に励まされて、「弱さ」にたじろぎ、苦しみと悩みの中にいる多くの人々と連帯していきたいと願っています。

現在の日本社会はどうも元気がないとよく言われます。日本国中が元気なく弱っているように感じられます。政治家の好き勝手に辟易し、政治への不信を通り越した無関心が定着しています。また、日本経済も景気回復が少しも進まず、活力が生まれない。世界に目を広げても、平和の実現が程遠い状況をTVで見ながら、何をなすこともできない無力感にさいなまれている。このような無力な「弱さ」に佇むしかない私たちにできることは何でしょうか。元気を出すための何か。

せめて子どもたちが元気で生き生きと毎日を楽しみ、成長していくことができなければ、日本の将来に希望はないように感じます。学校完全週5日制と「総合的な学習の時間」の新設により、子どもたちの環境もこの4月から大きく変わりました。YMCAは生涯教育団体として、このような子どもたちと深く関わり、子どもが元気に育つという当たり前のことに、いつもチャレンジしていきたいものです。朝日新聞にあったある小学生の作文が妙に心に残っています。

「うちの家族」
『ぼくは一人っ子です。お父さんお母さんと三人家族です。
でもぼくには仲間がいっぱいいます。金魚、カブト虫の幼  虫、クワガタ、そして一番の新入りはさわがにです。
ぼくの家はみんな元気です。』

YMCAではまもなくキャンプの受付が始まります。自然の中で元気に走れ!多くの子どもたちの参加をお待ちしています。 (総主事 水野 雄二)

 

6. 神戸YMCA高等学院がスタートしました!!

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●2002年4月に神戸YMCA高等学院がスタートしました。これは、大阪YMCAが開設した通信制単位制高等学校「YMCA学院高等学校」の技能連携校として、通信制課程の学習を日常的にサポートし、多感な青年期をYMCAで過ごしながら、様々な体験を通して学習をし、最終的には高校卒業資格を取得した上で、専門学校や大学への進学をめざすものです。

●1月初めの神戸新聞にこの学校が取り上げられました。その後、100件を越える問い合わせが続いており、この問題の根深さを痛感させられました。中学・高校の現場で働く先生方との懇談会・各中学校の訪問・学校説明会等を通して、たくさんの生徒達が、学校という枠のなかにはまらずに苦しんでいることが痛感されました。

●02年度は新1年生15名でスタートしました。学校になじめなかった子どもたちが、たとえ環境がかわったからといって簡単に学校にくる、というのもなかなか考えにくいこと。おそらく気持ちの不安を抱えながらの決断だろうと思います。さまざまな背景・学力レベルをもつ生徒達、そして彼らと徹底してつきあおうとしている講師達とのふれあいで、また、ワイズや留学生や会員の方々とのふれあいを通して、どのような変化があるのか、気長に見守っていこうと思います。彼らがYMCAを通して、自分の生きていく道を発見できればいいな、と思いつつ取り組んでいます。
お問い合わせ先:神戸YMCA生涯教育センター (078)793−7435 担当:田村・和田

 

7. 第19回タイワークキャンプ報告

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3月10日(日)より21日(木)までの12日間、タイワークキャンプが行われました。このキャンプでは、チェンマイYMCAとのワークキャンプでワークを行うこと、タイのキャンパーや村人と交流すること、バンコクでのフィールドワークを行うことの3つの内容が中心となりました。ワーク地はプレー県バーンツゥーンターカー村というチェンマイより車で約3時間ほどの村でした。村に着くと村中の人が迎えに来てくれたような出迎えを受け、キャンパーみんなが感激しました。

ワークでは小学校で教室と鶏小屋を作りました。教室は「多目的教室」として子どもたちの学習や、放課後には村人が利用できるようにするとのことでした。また将来、コンピューター学習もできるようにしたいと考えているそうです。鶏小屋では鶏の飼育を通して有機農業について学習するそうです。ワークの成果が有効に使われることを願っています。村では日本・タイのキャンパーがペアになりホームステイをしましたので、食事、言葉、生活などタイを肌で感じることができたと思います。

チェンマイでのプログラムの後、バンコクに移り、スラム街の見学やエイズ孤児ケアセンター「ハッピーホーム」の見学など、タイの都市部の抱える問題について考える時間をもつことができました。そして、観光旅行とは違ったいろいろな体験ができた、タイのことを知ったという意見や、この経験を通して日本のことも考えたという意見など、キャンパーそれぞれがいろいろな思いを胸に帰国しました。

このキャンプ中、チェンマイでは神戸YMCAからボランティアで派遣されている永井道子さんに、バンコクでは神戸YMCAリーダーOGで現在バンコクYMCAで働いている木村多江さんにたいへんお世話になりました。無事終了できたこと、また支援物資を用意してくださったチェンマイマニアの方をはじめ、お支えくださった皆様に感謝しています。 報告者:田畑友子(西宮ブランチスタッフ)

 

8. CROSS CAFE 「アイオナ共同体の新しい賛美歌」

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「アイオナ共同体」とは、
スコットランドのグラスゴーに本拠を構える超教派の共同体で、特に青年層を対象に、現代社会の抱えるさまざまな問題(南北問題、人権・平和の課題等々)をテーマに、礼拝プログラムを展開しているグループです。グループのリーダー、ジョン・ベル氏は、そんな内容の礼拝の計画を進めていったところ、「それらのテーマにピッタリはまる賛美歌がない」ことに気付き「それなら」ということで、オリジナルの賛美歌を次々に創り出していきました。そんな中から32曲を選び、日本語の歌集が発行されています。また、日本語の歌詞によるCDも作成されており、それらの制作には僕も関わらせていただいています。

アイオナ賛美歌のイメージは、今流行りのゴスペルとはまた違う趣を持っています。スコットランドやケルトの音楽を用いた旋律は、日本社会に生きる人々にも大変馴染み易いものです。また正統派4部コーラスあり、カントリー風やジャズ風の曲からアフリカ音楽もありと、とても多様な音楽性が取り入れられています。
「会衆と共に賛美する」ということにも重きが置かれており、同じ歌詞とメロディを繰り返す部分によってメッセージの味わいを深めていくような曲も収められています。ピアノやギター、さらには各種パーカッションなどをアレンジできるような曲が多くあることも。

しかしアイオナ賛美歌の最大の魅力は、そのメッセージ性です。
「勇ましさ、速さ、主は望まれず 主を畏れ愛す人を喜ばれる」(「主に向かって歌おう」)
「貧しい人から学ぶよ その国では 弱い人と歩むよ その国では きっとそうなるさ 神の国では みんな変わるはずさ」(「みんなで輝く日がくる」)
「自由への道 私とだれが行く 正義を求め 鎖を解くために ゆるし続ける あざ笑われても」(「自由への道」)

これまでの賛美歌にはなかったメッセージが含まれており、歌いながら世界の様々な課題へと目が開かれていく、そんな歌がたくさん収められています。わが教会でも礼拝で時折歌いますが、若者だけでなく、ご年配の方にも大変好評です。ぜひ使ってみて下さい。
川上 盾(日本キリスト教団東神戸教会牧師神戸YMCAキリスト教使命委員)

「CROSS CAFE」は、キリスト教の新しい風と読者の皆さんとがクロスする(出会う)ことを願って、年3〜4回ペースで掲載していきます。ご期待ください。

 

9. 感謝

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神戸YMCA復興募金
学園都市ワイズメンズクラブ、岡部幸子、松井豊
2002年3月21日〜2002年4月2日(敬称略、順不同)

余島50周年復興募金
岡部幸子、西宮ワイズメンズクラブ、阿部望、安井正衛・美苗、、大林冨雄、芦屋ワイズメンズクラ
2002年3月24日〜2002年4月21日(敬称略、順不同)

第6回チャリティゴルフ
青柳正志、青山宏、足立康幸、池田忠信、岩田洋子、浦上節子、榎本弘道、江原幸子、大平悦子、尾崎順子、長内建佑、尾上尚司、加来光、嘉納忠夫、嘉納洋、北野正弘、木原伸夫、木原由紀、後藤哲児、米谷収、齋木基、櫻井明、芝川英美子、武内利夫、武内浩子、武田寿子、武田建、多胡葉子、谷内七重、長井詔輔、長井伸子、中尾英輔、長岡作茂、中川博嗣、中島紀厚、長手春乃、中根禮子、二宮英喜、橋本正晴、秦嘉彦、八田昌三、M浩一、藤井良治、増原省二、増原佳代子、安行英文、柳川公子、山内信三、山口政紀、山口徹、山本常雄、山本和弘、吉原尚美、米田准三、渡辺栄子
2002年4月10日(敬称略、順不同)

 

10. 個人消息

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■退職
 神崎愛さん(3/31付 YMCA保育園)
■採用
 本田淳代さん(4/1付 ホームヘルパー事務所)
 大谷真理さん(4/1付 YMCA保育園) 
■ご結婚
 安福芳之さん(旧職員)4/27脇本泉さんと
■受賞
 河原美和さん(西宮YMCAアトリエクラス講師)
 「創作絵本コンテスト2002」
 第2回デジタル絵本の部 佳作
 キッズエクスプレス21実行委員会主催http:www.kids21.gr.jp
■ご逝去
 藤井良三さん(神戸YMCA理事)のご母堂様4/23

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