〜わたしたちに出来ること〜 出会いからの一歩
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参加者の周りは、
いつもこどもたちでいっぱい |
3月14日〜26日、第22回タイワークキャンプが行われました。行程はチェンマイ〜バンナトゥーム村〜バンコクで、現地では35℃を超える猛暑の中、日本10名、シアトル17名、タイ14名、ラオス4名という4カ国の若者達が、バンナトゥーム村の小学校図書館建設のワークをメインに様々なフィールドスタディに参加しました。
村の小学校に到着したときには、村民挙げての大歓迎を受け、また、ホストファミリー、村民、学校の関係者、現地チェンマイ・サオヒンYMCAのスタッフの素晴らしいもてなしと配慮には、ただただ感激の連続でした。
ワークの内容は、屋根まで完成している図書館建設の最終工程。コンクリート造りと壁板施工が主な内容でした。ワークをしながらも、夏休み中の子どもたちが周りにあふれ、笑顔の絶えない現場でした。今年から全日程参加のシアトルメンバーもパワフルでしたし、タイのメンバーのホストぶりも目を
見張るものがありました。
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図書館の建設をお手伝いしました |
ワークの合間に様々な交流、運動会などがありましたが、特に印象的だったのは村で貧しいといわれる家を訪問した時のこと。粗末な小屋にベッドとハンモックが一つずつ、扇風機も回らない家に家族が暮らしており、それを見たタイのメンバーがショックを受け、涙を流していました。都市に住むいわばエリートの彼らは、自国の農村の現状を目の当たりにするのは初めてだったのでしょう。それは私たち日本人にとっても、日本の様々な問題を直視していないことと同じだろう、と語り合いました。
涙、涙の別れの後、2日間の首都バンコクでの学びも興味深いものでした。エイズ孤児施設ハッピーホームでの子どもたちとの触れ合い、そしてスラムの現状視察。ベニヤとトタンで作られた迷路のようなスラムの中を歩きましたが、あの悪臭と日当たりの悪さ、そして沢山いた犬たちがみんな皮膚病だったのが目に焼き付いています。急速な経済発展のタイの陰の部分を見ることができ、ショックを受けました。
これから私たちに何ができるのか?誰と共に歩むのか?という問いを突きつけられた旅であったように思います。多くの方の支えを受け、大きな学びを得ました。ここに感謝を申し上げたいと思います。
(佐久間眞人)
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